日系ヴァリブ人

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日系市民の少女

日系ヴァリブ人(パイタフト語:Yiban-adamlar)はヴァリブ連邦共和国に居住するヴァリブ国籍を持つ日本民族。

概要

ヴァリブ国民の1割を占める

ヴァリブ連邦共和国ではパイタフト人、アングロサクソン系に次いで多い800万人の人口を持つ。祖父母か両親に日系、あるいは日本民族がいる国民は3000万人とも言われる。また国籍は持たないが労働移民として永住権を持つ日本国籍者は200万人いるとされている。日系人はパイタフト市イスカンダル市ハーバード市にそれぞれ100万人以上居住する。

ヴァリブ連邦共和国内務省は日系ヴァリブ人の定義として以下のように定義している。

  • 両親の両方あるいはどちらかが日本国籍。
  • 両親が日本民族。
  • 両親のどちらかが日本民族でなおかつ日本語を家庭の日常会話とする。

ただし定義はあくまで便宜上であり、上記に当てはまらなくても日本語話者であるならば義務教育学校で日本語教育を受けることは可能である。

海外移民の日系市民の数としては1000万人という数字は世界最多であり、この数は四国地方や中国地方よりも多く、東京都に匹敵する。また2023年の出生者は日本本国が75万人なのに対し、ヴァリブ連邦共和国の日系人は22万人であり、人口比で見れば出生者は4倍にも達している。合計特殊出生率はヴァリブ連邦共和国国内で2.1人とかなり多く、さらに移民の大半が40歳以下である為出生者数の増加に繋がっている。

日系市民の歴史

比較的混血も多い

ヴァリブ帝国には鎌倉時代から日本人が留学するなどしていた記録がある。しかし本格的に日本人がヴァリブに入植するのは江戸時代である。

ややこしい話になるが、日本の北海道や東北には奥州藤原氏や札幌氏(センポール)などパイタフト人が歴史的に独自勢力を持ち、大名として徳川幕府政権下に入った後、日本文化を取り入れ日本語を話すようになってからヴァリブ帝国に退いたイーバン閥と呼ばれる集団もいた。ただし日本人が正印貿易などで入植したりヴァリブ帝国に移住する者もおり、戦国武士として帝国軍の軍団を担うなどした。ヴァリブ帝国も日本神社を作ることを認めるなどしている。また帝国ではキリスト教も認められており、江戸時代初期には日本人キリシタンがヴァリブに大量に追放された。

明治時代には農民が大量に移民しており、辺境の開墾などを行っている。また昭和恐慌や終戦直後満州移民がヴァリブに移住している。これらの移民は帝国時代の近代化、連邦共和国時代の経済成長の中で成功し、富裕層となっている人も多い。

21世紀には日本の社会情勢の悪化とともに母子家庭や若者の大量移民が見られ、近年は教職者や介護、保育士などの有資格者の移民が増えている。ヴァリブでは賃金や福祉、安価な公営住宅など日本よりも生活水準が高く、さらにマクドナルドやセブンイレブンの客はパイタフト語や英語がわからない客になれているので、言語問題はそれほど高くないという。また孤児の日本からの国際養子も増えており、先住民がその養親になるケースも見られる。

教育

学校でも髪型は自由である。

ヴァリブ連邦共和国の多くの連邦市では民族教育が行われており、義務教育学校には日本語学級がある学校も多い。学級では日本語や日本の文化風習に基づいて授業が行われている。2学期制で9月に学年が上がること、一年生(6歳)から英語かパイタフト語の語学学習があること、連邦共和国の歴史や憲法を学び、忠誠の誓いを行うこと、給食は食堂で食べること、制服や校則がない事以外は日本の小中学校の授業風景とあまり変わらない。教室には日本語の習字が張り出されている他、時間割や日直などの張り紙も日本の文化と変わらない。

学校では校則はかなり緩く頭髪も服装も自由である。一方で児童でも責任を免除される事はなく、恐喝などをした場合、いじめなどが発覚すれば即警察に通報され、12歳以上の場合は逮捕される。学校も「いじめの発覚よりも」「発覚後に警察に通報して適切な対応を取らなかった事」を批判されるので教師も通報をためらわない。この時「君の教育は文化教育省から司法省に引き継がれる」という言い方がなされる事がある。この辺りはパイタフト人は当たり前だと感じているが、日本人は戸惑う事が多いようである。

学校の食堂は日本食も多く、ざるそばやうどん、焼きそば、日本風のカレーライスやハヤシライスなどもある。これらはパイタフト人学生にも人気のメニューである。

これらの日本語学級は全て現地自治体の予算で運営され、日本政府などの支出は一切ない。また日本の教職でヴァリブの義務教育学校の日本語学級の教師になる事も可能である。労働条件が日本よりも格段に良いため、日本から教職人材が流出している。

しかし近年は日系ヴァリブ人の間で日本文化、日本民族教育を忌諱する傾向が見られ、特に近年移民してきた日系市民に顕著に見られる。これは日本での生活において貧困から日本文化から疎外されてきた人が多い事が背景にあるとされている。この辺りはテレビアニメ「ハンプラザ高校日本文化部」で詳細に描写されている。

経済

高層ビル

先述の通り昭和中期までの日系移民は富裕層や中間層が多いが、21世紀の移民は低所得であり、ベトナムやウズベキスタンの移民と同じようにメイドやコンビニ、ファーストフード店、農業、介護などで働いている。日本からは母子家庭の移民が多く、人権を主張しないため、搾取被害を受けることもあるが、おおむね日本よりも労働環境は格段に良いという。また日系市民は非常に勤勉であるため人材としては奪い合いの状態が続いている。

ヴァリブのアニメーション会社が日本のアニメーターの引き抜きを行い、ヴァリブアニメの急速な発展を促した。ヴァリブのアニメ市場規模は2019年に日本のアニメ市場を上回っている。また日系芸能人も多く、若手のポップ歌手などは日系グループも活躍している。また家電メーカーなどでもレヴォ財閥によって優秀な日本人人材の引き抜きが行われているとされている。変わった所では1980年代の怪獣映画斜陽の時期に多くの特撮スタッフが日本からヴァリブ連邦共和国に移住して活躍している。

近年はレヴォ財閥などが日本の有力メーカーを買収しており、その実務分野で日系の営業マンが活躍している。また大学で第二外国語として日本語を習得するパイタフト人大学生も増えている。また日本の政財界はハーバード市ハーバード地域区パードポリス市レッドランド地域区デリカ市サイバク地域区パイタフト市パウロダル地域区などで日系企業による大規模な油田開発投資が行われ、日系市民がその窓口となっている。

文化

山岡雪舟外相

ヴァリブ連邦共和国には神社が200近く存在し、また日系のコミュニティが縁日を開いている。また日本の屋台は人気でたこ焼きや焼きそばはパイタフト人にも定着している。

このように日系人はパイタフト人とは比較的共存している一方で日本本国との日本人とはあまり仲が良くないと言われる。理由としては日系市民は日本人を「人権意識が低くいじめを肯定している」「考え方が優生思想」「ルール重視のわりに弱者に対してはルールを守らない」「非合理的な根性論主義」と考えており、一方で日本の経営者は「根性がなくて日本から逃げた」「愛国心が足りない」と批判している。この対立は21世紀以降のもので、かつては歴史問題を抱えていなかった事や反共主義での共通項からヴァリブ連邦共和国へ移住する事を問題とする日本人はほとんどいなかった。この対立は特に21世紀後に移民した日系市民に見られる。

人口の5%が日系人であり、日系人の職場も多い事から、ヴァリブの日系人は英語かパイタフト語を話せる人が8割以上であるが、家庭内や同じ日系人市民同士では5割が日本語を日常的に使用しているという。またパイタフト人とは同じ膠着語で語順も同じ、さらに漢字を教養として習っているため筆談も簡単であり、21世紀の移民世代も漢字パイタフト語はカタカナ語を英語に転換した上で理解している。

日本とヴァリブの国交正常化は1960年に行われているが、この際日本における公式表記では、パイタフト人はカタカナ表記で、日系ヴァリブ人は漢字表記で表すことが合意された。山岡雪舟外相の例が有名である。

主な日系市民

関連項目